愛媛大学大学院 合格! 焦るときほど、「何からやるか」を間違えない
昨日、愛媛大学大学院を受験された生徒さんから、嬉しい合格のご報告をいただきました。
おめでとうございます!
今回の学習がスタートしたのは1月。
TOEIC模試を受けた経験はありましたが、公開テストの受験経験はなく、まずは大学院受験に必要なスコアを取ることを目標にスタートしました。
気になるリスニング。でも、最初にはやりませんでした
学習を始めた当初、ご本人が気にしていたのはリスニングでした。
「リスニングが心配」
という話も何度か出ていました。
もちろん、大学院受験までの期限がありますから、
不安なところから早く対策したくなる気持ちはよく分かります。
同じ内容のご相談をこれまでにも色々な方から受けてきたからです。
でも、話し合いを重ねた結果、
英文法 ➡ 長文読解 ➡ リスニング
で始める事にしました。
最初の約1か月を使って文法の基礎を整理し、その後、問題演習と長文読解へ。
まず時間のかかるリーディングの土台と精度をつくり、そのうえでリスニングを安定させていく。
この順番で進めました。
限られた時間しかないと、気になるところを全部同時にやりたくなります。
でも、時間がないからこそ、
「何をやるか」と同じくらい、「何からやるか」が大切です。
初受験で、まず一つ目の目標をクリア
そして3月、初めて本番のTOEICを受験しました。
今回、最初から「一度の受験ですべてを決める」とは考えていませんでした。
大学院への出願期限から逆算すると、TOEICを受験できる機会は3回。
そこで、3回の受験を一つの流れとして考え、段階的に目標へ近づいていくことにしました。
初回受験前には、文法の基礎もかなり安定し、本人にも少しずつ手応えが出てきていました。
とはいえ、初めての本番です。
点数だけに一喜一憂するのではなく、
・あわてて、うっかりミスをしない
・時間配分を崩さない
・本番での自分の課題を知る
ことも大切にしていました。
そして3月の初受験。
まず受験を予定していた大学院の一つについて、
必要な英語試験免除点の基準をクリアすることができました。
予定していた3回のうち、1回目で最初の目標を達成。
まずは、ほっと一安心です。
でも、上手く行きすぎている気もするなあ、という気もしてはいました。
2回目は伸び悩み、そこでスイッチが入った
学習を続け、4月に2回目のTOEICへ。
ところが、GW過ぎに結果を伺ったところ、結果は思ったようには伸びませんでした。
英語学習では、勉強を続けていれば、毎回きれいに右肩上がりでスコアが伸びるとは限りません。
力がついていても、結果にすぐ表れないこともあります。
ただ、1回目のテストで結果は出しています。
どうするのかな?と思っていたところ、
新たな目標ができたのです。
いや、心の中では次のすでに思い描いていたのかもしれません。
「愛媛大学大学院に行きたい」!
連休の間、考え抜いたのでしょう。
・・・このままでも英語の免除点が取れている大学院はある。
そこはそこでやりたいことがある。
でも、こっちの方が自分がやりたいことに近いかも・・・。
かなり悩まれたのだと思います。
悩んだ状態で勉強を開始しても、多分、途中でブレてしまいます。
いったん学習をストップし。
そして計画を立て直し、5月27日から学習を再開することにして
6月13日の試験に照準を合わせることにしました。
もちろん愛媛の地を目指してです。
大切なのは、そこで慌てて、それまでの学習をすべて変えてしまわないこと。
結果を見ながら、
何が足りなかったのか。
残された時間で、何を優先するのか。
をもう一度考えます。
そして、残された本番は6月のあと1回。
ここから3回目の受験に向けて、最後の調整に入りました。
・・・と書けば「冷静な判断ができる方たちだったんだ」と思われるかもしれませんが、
生徒さんも講師も・・・、多分、少しばかりビビっていたような気もします。
人生の選択ですから。
ごふっ。ごふっ。最後の追い込み時期に実習が
ところが、その大事な時期にもう一つ想定外のことが起こります。
大学の実習で、生徒さんはしばらく札幌から離れることに。
正直、
「このタイミングで……!」
です(笑)。
しかし、実習は実習。大学生はTOEICよりも本業が優先です。
単位が取れなければ話にならないからです。
TOEICだけを優先するわけにはいきません。
残された本番はあと1回。
使える時間も限られている。
そこで、もう一度学習の優先順位を組み直しました。
本来、語彙は時間をかけて積み上げていくものですが、今回は通常の進め方から少し離れ、
最後は集中的な語彙トレーニングも実施しました。
そして迎えた3回目のTOEIC。
2回目の伸び悩みを乗り越え、再びスコアを大きく伸ばすことができました。
そして、大学院へ出願。
その後――
愛媛大学大学院、合格。
嬉しい結果につながりました。
「やりたいこと」ではなく「今、やるべきこと」
今回のケースを振り返ると、すべてが予定通りだったわけではありません。
最初はリスニングが気になる。
でも、まず文法をやる。
文法を整理したら、問題演習と長文へ進む。
その後、リスニングへ。
初めてのTOEICを受験したら、その結果から現在地を確認する。
一つ目の目標を超えたら、次の目標に合わせて計画を組み直す。
そして期限直前に予定が変われば、もう一度優先順位を変える。
その繰り返しでした。
学習者自身が「ここが不安だから、ここをやりたい」と感じるところと、
その時点で本当に優先すべきことが、必ずしも同じとは限りません。
不安になる・・・お気持ちはよく分かります。
でも特に期限がある場合、すべてを一度に行うことはできません。
だからこそ、
今、何をするのか。
何を後に回すのか。
どの順番なら、次の力につながるのか。
そこを考えて提案することも、スクールの大切な役割だと思っています。
そして、状況が変わったときには、最初に決めたカリキュラムに固執するのではなく、現在地からもう一度考える。
基本の順番は崩さない。
でも、状況が変われば計画は変える。
今回は、そんな学習設計の方針がよく表れたケースだったと思います。
もちろん、最後に合格を勝ち取ったのはご本人です。
初めてのTOEICから始まり、途中で目標も予定も変わる中、最後まで本当によく頑張りました。
新しい環境でのさらなる活躍を楽しみにしています。
あの実習も必要だった!・・・と思う
追い込み時期、
大学の実習で離れた時期。
もしも「TOEICのスコアアップ」というところだけを切り取れば、
マイナスなのは明らかです(笑)
でも、最終目標は大学院の合格。
受け入れてもらう教授との関係はもっと大事。
今、大学で実習があるというなら、それを疎かにして
「テスト対策だけしていました」という学生を、教授は欲しがるだろうか?
仮に私がその大学の教授だったとしたら、
「こいつ、自分の院生になったとしても、ちゃんとやってくれるだろうか?」という不安は
付きまとうような気がするのです。
それよりは、
「こいつ、テストを抱えているけど、やることはやるタイプなんだな」
と思ってもらえた方が、良好な関係が築けそうな気もします。
どちらも疎かにしない。
けれど一歩間違えば、二兎を追うもの・・・になる可能性もあったと思います。
ギリギリだった気もします。
でもいろいろ話し合いながら計画を進めた結果、合格!
自分の仕事が大切と思い過ぎると、視野が狭くなることもある可能性がある。
違う視点から見ると、違う解釈がある。
そんな当たり前の事に、焦っていると気づかないことってあると思います。
講師も生徒さんたちから教わる身ですね。

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