ご質問を頂きました(CLOVERSと大学の授業の違い)
授業に違いはあるんですか?同じですか?
ご質問ありがとうございます。
CLOVERSと大学の授業について、実は結構前から聞かれることが多かったんです。
ですが、その時は質問というよりは「先生の授業を大学に潜り込んで聴いてみたい」のような冗談っぽいお話だったので
こちらも「何十人もいたら潜り込んでもバレないとは思いますが、すっごい難しい質問とか絶対にしないで下さいよ」
などと笑い合ってました。
ただ、気になる方もいるようで、少しお答え出来たらと思います。
結 論
講師は、札幌英語教室CLOVERSというTOEIC® L&R TEST スコアUP対策スクール(専門スクール)で講師をしています。
と同時に北海道教育大学札幌校にて、英語専攻のクラスの授業も受け持っています。英語の教員免許を取って、先生を目指す学生のクラスですね。他大学でも教壇に立っていますが、書くと長くなるので割愛します。
結論から言いますと、専門スクールの講師の時と大学の講師の時とでは同じ授業はしていません。
同一人物がやっているので多少は被る時もあるかもしれませんが、基本は別物です。
ただ、どちらの教育機関が正しいだとか優先しているというとは思っていません。
そのぞれの機関に対する社会的な要請が違うだけだと考えています。
CLOVERSの場合 短期で結果が大事
CLOVERSの授業は、即効性・再現性を第一に考えています。塾や専門スクールに求められているモノは「どれだけ早く成果を上げるか」「誰でも成果を上げる事ができるのか?」だからです。
1年以上、結果が出るまで待つことができる、という方は、ほぼいません。皆さんもっと短期間で成果を期待されています。
そのため、効率は非常に重要です。なので効率良く、目の前にある問題に対して答えを出し続ける、をキーワードにしています。
授業で行っているのは2つだけ。
① 知識の獲得(単語や文法)
② 獲得した知識をどうやって使いこなすか
①の知識の獲得は、こうやったら早く文法を理解できるようになるよ。②の知識の使いこなし、は、一緒に問題を解きながら、こういう時は、前に習った事の知識を使うんだよ、のようなお話です。
スコアが頭打ちになっている方は、②の知識の使いこなしが、苦手な方が多いと感じます。* ここは独学だと難しい部分だと思います。
①の知識の獲得、単語に関しては独学でも大丈夫だと思います。文法はやり方次第で何年分もの差がつくと思います。ただ、この時点で不足がある方にも丁寧にお答えしています。
基本、質問に対する解答は待たせません。
そもそも、どのテストも一長一短です。このテストだけで事足りる、というテストは存在していません。
なのでテスト間での優劣を想像して語るよりは、自分に必要とされているテストを受ける、と考える方がメンタル的にも健康的だと思います。
大学生として留学したい方はTOEFLやIELTSを、社会人として昇給や昇進に使いたい方はTOEICを。
たまたまCLOVERSはTOEICを専門としているだけです。その代わり結果を出し続けています。
大学の場合 ポジティブにめっちゃ待ちます
大学でもTOEICを叩き台にして英語を、・・・教える?いえ、教えません。
別に意地悪ではなく…、そもそも大学は即効性を求めるところではなく、創造性を高めるための訓練をする場所です。なので何年も通います。
何年もかけて、自分で「問い」を見つけ「答えを模索する」 過去にこんなことがあった、だから今こうなっている、きっと未来はこうなるんじゃないだろうか?時系列の中に自分を組みこんで思索する。
そのために、講師は学生が「気づきの大切さ」に気づいてくれるまで待ちます。めっちゃ待ちます。もちろんはヒントや手がかりなどは出しますが。
多分、中には「先生、なんで答えをすぐに教えてくれないんだよ」と思っている学生もけっこういらっしゃると思います(汗)
こちらも問題と回答のプリントを渡して、はいこれ暗記しといてね、って講義ができればどれだけ楽チンか(笑)
真面目な学生さんに怒られちゃいますよね。
「待つ」というと、どうしてもネガティブな感じがすると思いますが、ここではポジティブなイメージで捉えて頂けたらと思います。確定している過去よりも、不確定な未来に対応するため、そのための方法論を模索する…、どうしても長期、何年単位の作業になってしまいます。でもそれは悪い事ではないと思うんです。
まとめ
簡易的なまとめになります(そのためじゃっかん極端ですが・・・)
CLOVERS
- 答を待たせない
- 手取り足取り
- 効率重視(即効性・再現性)
- テストゆえに終了や完成がある。
大学
- 気づくまでめっちゃ待つ
- 出来る限りヒントは少目に出す
- 創造性を重視(知らないことを自ら見つけ「問い」とし、答を模索する)
- 学問ゆえに完成はない。
と言ったところでしょうか。
もちろん細かい違いもまだまだあります。
そして専門スクールだからと言って、創造性を疎かにする必要はないですし、大学だからと言って、即効性を犠牲しなければならないという要請があるワケでもありません。
そのあたりは、学習者の様子を見て、良いとこどりをしながらやっていこうと思っています。
だから、大学に潜りこんで、最前列に陣取ってみんなで難しい質問とかしちゃダメですよ~(笑)
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