ちょっとTOEICから離れて
金曜日、密度が濃かったです
TOEICから離れて、と言っても、英語からはなれるわけではありません。
金曜日はたまたま祝日(勤労感謝の日)だったので、
そんなに生徒さんはいらっしゃいませんでした。
なので、TOEIC® L&R TEST対策はもちろん行ったのですが、
それとは別に今回は「テストではほとんど使われないけど、現実に英語としては存在している文」について、
その中の一つ、破格構文についてのお話を生徒さんと語り合いました。
普段の授業ではそんなことはしません。テスト対策1000%です。
破格構文とは、まあ簡単に言えば、文型分けができないけれど実際に存在している文です。
Ken injured his hip wrestling with one of his friends.
「ケンは、友達の一人と取っ組み合いをしてお尻を怪我した」のような意味なんだろうなあ、
とは、なんとなく単語から想像できると思うのです。
でも説明しようとすると、意外と難しい。
「コンマが書かれていないけれど、分詞構文だ」というのも、ちょっと強引だし。
(なぜコンマをしたのか、どんな条件の下であれば省略できるのかが説明できない)
「hipをwrestleingが後ろから修飾している」と考えると、本文の意味からずれてしまうし、
(お尻が取っ組み合いをしたのではなく、取っ組み合ったのはケンだから)
「でもケンを後ろから修飾している」と考えるのもやはりおかしい。
取っ組み合いをしているケンと取っ組み合いをしていないケンの二人いるような状況でなければ、おかしい。
固有名詞を何かで限定するのは日本語ではOKでも、英語では「原則的」にあり得ないですし。
*ちなみに日本語なら「広い北海道」のように固有名詞でも修飾できてしまいます。
なんだったら代名詞だって「かわいい彼女」や「素敵な彼」のように、修飾できちゃいます。
英語では不可ですよね。「a cute she」や「 a gentle he」はあり得ません。
英語の代名詞とは「すでに他と区別され終わった名詞」だからです。
そういう意味で、レスリングをしているケン
Ken who is wrestleing ~は変な感じがする。
・・・じゃあ、どうやって説明するのか?となった時、
どうやって解説するのが生徒さんにとっていいのか、
そもそも、この部分を解説する事が本当に生徒さんのためになるのか?
など、話し合う時間がたまたま取れたのが今日でした。
そんなことにも興味を示してくれる生徒さんだったので、ちょっと面白い時間を過ごせました。
生徒さんに感謝です。
もちろん、その後はテスト対策。トリプルパッセージ対策を行いましたよ~。
「漠然と本文を読んで綺麗な日本語に訳すのではなく、
モノやサービスの移動に注意しながら読む、そのためにはどんな単語がでてきたらキーになるのか?」
などの解説を行いました。
こっちはこっちで感触が良かったと思います。
・・・なんだかとってつけた言い訳のようなテスト対策のお話ですね(笑)
いえいえ、モノやサービスの移動についてしっかり読み込むのは、このテストの基本中の基本ですから。
来週からもまた頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
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