年齢制限?そんなのありません(笑)

70代後半の学生

講師がシドニーの大学にいた時の話です。

その方は日本人の女性でした。

他にも65才の男性や50代がゴロゴロいました。

確かにそこから5年もかけて大学に残って博士課程を終えて、そこからさらに10年スパンで教授職を目指す、というのはなかなか難しいと思います。

ちょっと現実的ではないと思います。

でも私にも「日本の証券会社を退職してから学び始めたんです」という60代後半の同級生がいました。

大学のキャンパスの中に学生ラウンジ(学食の他にバーがあるんですよ。店員も学生)があって、仲良く飲んだくれていました。

同級生っていっても、30以上も年が離れていたら「それって話が合うの?」って思うでしょ。

そんなのその人次第です。

「何かやりたいことがある」と言いう方とであれば、話の合う合わないに年齢性別はほとんど関係なかったと思います。

その方は、卒業後・修了後したいことがあった、たまたま年齢が60代後半だったというだけ。

他にもこれまでの経験を活かしたい、という方もいれば、これまでとは少し違う事にトライしてみたいという方もいました。

そういった「やりたい何か」について話しを聞いていると「ためになった」「役に立った」という気持もあるのですが、それよりもただ純粋に「楽しかった~」という感じです。

なのでCLOVERSにも年齢制限なんて発想がそもそもありませんし、考えたこともありません。

皆が皆やりたいことが見つかっていたの?

50、60代の方たちはみんな夢を持っていたの?

30代半ばくらいの方だっているでしょ?

みんな目標が定まっていたの?

そう聞かれると、う~ん。全員が全員、夢を語って頑張っていたかというと、そうでもない気がします。

確かに、やりたい事、将来の目標をお酒を飲みながら色んな人から聞くのは、とても楽しかったです。

でも、中にはまだやりたいことが見つからない同級生もいるわけです。

じゃあそいつの話は面白くないのか?っていうと、それまた別。

きちんと「もがいている」奴の話は、互いの性別や年齢に関係なく、それはそれで面白いんです。

目標を見つけるのが目標、という奴だって同級生にいるわけです。

明日は、自分がそうなる可能性だってあるんです。

正解はないだろうけど、自分がそうなったらとにかく「あがこう、もがこう」。

そう思えるようになったのが、留学で得たものの中でもしかしたら学位よりも大きな財産かもしれません。

なので「見つかっていない奴って、面白いよ」と馬鹿にして言っているのではなく、

見つかっていないけど、もがいている奴がたまたま自分の近くにいたんだけれど、

「なるほどな~」と思えることが多かったという事です。

スマホがまだ無かった時代もせいもあるかもしれません。

とにかく立ち止まならいこと。(←できる限り)

生涯学習なんて何歳から初めても良いだろうし、いつやめて、また違う事を始めても良いんじゃないか

と思うこの頃です。