「英語論文の読解法」ワークショップ、結果ご報告。

ご参加ありがとうございました。

会場を貸していただいた北海道鍼灸マッサージ柔整共同組合・女性部さま、ありがとうございました。

お声掛けを頂いた堀口先生、大変お世話になりました。

まず、

こういった機会を頂いた事、緊張もしますがとても嬉しかったです。

参加してくださった方々は知的好奇心が旺盛な方ばかり

かといってピリピリした感じも無く

真剣でありながらもなごやかな雰囲気でした。

発表もやりやすい。ほっ。

TOEICの文法知識で読めるの?

全然 読めます読めます。

ほんと?と思う方も・・・いますよね、やっぱり(笑)

講師も初めは「どうかな?」と思っていたのですが、

逆に論文であるからこそ言葉遊び的な要素はなく、読み易いのかもしれませんよね。

結論。単語だけ調べれば読めます。つまり文法は十分です。

「単語も調べるな?」は許してください。だって論文なので専門用語は出てきちゃいますよ。

世の中にはTOEICが好きな方もいれば、そうではない方もいると思います。

ですが私が教えているのは英語です。

TOEICは「叩き台」として考えれば、とても優れた教材だと思います。

でもTOEICを「英語を完成させる何か」と考えれば、足りない点も絶対にあります(笑)

ここに意見の相違が生まれる理由があるのではないかと思います。

だけど、それはどの英語のテストも同じ事ですよね。

「このテストだけで完全に英語力が測れます」なんてテストがあったら

本屋にはそのテスト対策の本がほとんどになると思いませんか?

ちなみに

講師が大学院の留学のために受けた「IELTSアカデミック」という

イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構が作っているテストがあります。

とても立派なテストだと思いますが、そこで高スコアを取っていても

実務で使う英語にはついて行けなかったという方も知っています。

でもそれを持ってIELTSをディスるつもりはありません。

高スコアの人でも出来ないことがある、それを持って「だからそのテストに意味が無い」というのは

ちょっと極端な気がします。

どれも長く存在するという事はそれなりの存在意義があるのだと思います。

もちろんそういう議論があっても良いとは思いますが

それより「そういう議論は専門家に任せておいて、どんな手段でもいいので、自分に合っているのなら取り入れて

自己スキルアップを目指したい」というのが講師の思う所です。

さておき

今回のワークショップも、TOEICに出てくるような文法で読めちゃいます。

どんなテストも活かすか殺すかは自分次第です。

ちなみに、どんな論文?

今回叩き台にした論文のタイトルは

Sex-specific dietary habits and their association with weight change in healthy adults

です。(現在 オープンアクセスです)

男女ごとの食習慣の違いや体重に影響を与える食べ物の違い、のような内容です。

面白いですよ。

ぶっちゃけて言うと「男女別で何を食べたらやせるのか?」が書かれています。

男性は牛肉と卵。女性はカシューナッツとリンゴ・・・これが論文の「アブストラクト(要約)」の部分に書いてあります。

もちろん他の食材のデータも豊富に載っています。

講師が前半部分の要約部分を読んで思ったことは・・・

「これって牛丼じゃん!」

「ちょっと~楽しくダイエット~♪」

車の中で鼻歌を奏でながら「吉野〇 → すき〇 → 松〇 → な〇卯」をハシゴした結果!

「げふう」

・・・極度の胸焼け。

おかしい・・・

肉と卵の摂取量が足りないのか?

それとも、ここまで論文の前半を読んでみて、講師の読解にどこか間違があったのか・・・

いや、絶対に読み間違えなど あり得ない!

(1分後)きっとそんなハズではないような・・・。

(2分後)多分、そんな事・・・ないんじゃないかなぁ。

(4分後)・・・なかったらいいなぁ。

(8分後)なかったりなんか・・・しちゃったりなんか しちゃったりして・・・

講師は弱い生き物です。自信があるようで虚勢で生きている生き物です。

「・・・一応データとして具合が悪くなってしまったことを書き留めよう」

満身創痍(まんしんそうい)・・・

いや、これだと重たい言い方な気もするし、ちょっと言い過ぎか。大げさ感でちゃうしなぁ。

帰りの車中で即

ちゃちゃっとGPTさんにご相談。

「満身創痍」の面白い感じの言い換えを教えて~。

慢心装偽

読み まんしんそうい

ニュアンス/意味 慢心を“装い”、中身は偽りだらけ。虚勢の塊。

え”。

・・・いや、そうじゃなくて・・・。 いや・・・そういう事だな。

論文の補足データをよく読んでみると、

図と表の中に「ライスは体重増加するというデータが!!」

悪いのはテストでも論文でも、ましてや牛丼屋さんでもないのです。

人間なのです。

次回(つづき)、生徒さんデータを読み取る & 懇親会は男梅サワー