難しくなってもテクニックを探さないで
最近、またTOEICが難しくなってきているのでは?と聞きます。
確かに、簡単にはなっていないです。単語、時に難しいんじゃないのこれ?
と思うモノもあります。
ただ、それは全問当てに行こう、満点取るぞ、と考えたらの話。
満点阻止問題が増えている気はします。
でも、実際に教壇に立って教えていると、ほとんどの方は基礎問題で間違えています。
うーん、このテスト、難しく見せるのも上手いし・・・
問題の提示の仕方、順番も何と言うか、基礎問題も難しい語彙問題に見えてしまうような、そんな気にもさせられます。
学習者に非がある、とは全然思っていません。
先にやるのは基礎ですよ
でも、テストが難しくなってくると必ず
「この問題の解き方が知りたい」「先にコレを教えて欲しい」という依頼が増えます。
お気持ちは分かりますし、お金を頂いている以上、お伝えはします。
でも基礎が抜けていれば、解説は記憶に残らないですし、仮にテクニック?ゴロ合わせで答えを覚えても
次の日には残っていません。
高校時代の自分でとっくに実証済です(笑)
当スクールでは絶対に外れない法則があります。
それはワードフォームという練習問題があるのですが、これが速く正確にできる方ほど高スコアという法則です。
外れたことがありません。
別に特別な問題だとか、配点高い問題を扱っているわけではないのです。
基本的な事をどれだけ早く処理できるか?そのためのトレーニング問題を集めたプリント教材です。
たまにこのワードフォームを優れたテクニックだとおっしゃって下さる方々がいらっしゃいますが、
文法書をきちんと読めば載っている基礎にすぎません。
でも文法書をきちんと読む気になんてなれないよ!という気持も分かります。
私高校時代の英語、出遅れたんです(涙)
出遅れたらどうするかっていうと、ゆっくり基礎なんてやってられないんです。
すぐ中間テストや期末テストがやってくるから。
とりあえずの暗記に走る。その場を乗り切る。
でも、何も残らない・・・。
本当は期末テストを一回捨ててでも(いまだ迷いはあるのですが)
基礎から時間をかけるべきだったと思っています。
結局その場しのぎの暗記に頼り、誰かが◯◯って問題集が良いよって言っていたら同じものを買って。
多分その問題集の質は良かったのですが、それについて行けなかった自分がいる。
正直、高校時代の記憶がほとんどないのは
高校が悪いのではなく(仲良かった友人やお世話になった先生たちがいます)
頑張り方が分からず腐っていた自分を思い出すのが嫌だからでしょう(笑)
ぎゃーーーー。
基礎からやり直す勇気を持たず、その場しのぎを繰り返す。
これ失敗するパターンです。
地道にやるだけです
TOEICが難しくなったとはいえ、それでも鍛えるのは基礎英語力、というかだからこそ基礎英語力だと思います。
初めに必要最低限の文法をやる。
単語を増やす。
読解に挑む
リスニングのスクリプトを音読する。
そのために何の教材を使うかは個人の自由です。
その方が今どのレベルにいるのか分からない以上、◯◯が良いです、といっても当てはまる事もあれば
的外れなケースもあるからです。
ただ、もし今の時点で650点未満の場合は
問題集も色んなタイプの問題が混在しているモノよりも、
単元別、パート別になっているモノをお勧めします。
テストの「流れ」を知るために公式問題集を使うというのは良いですが、
あれはなかなか一人では使いこなしにくいと思います。
ポイントが満載だからです。
ポイントに気が付かずに問題を解く事もできると思いますが、それだと公式問題集の
意図というか「今後TOEICはこういった方向に向かっていこうとしているよ」という
予告のようなものが感じられない。それだったら他の問題集で良いんじゃない?とも…それは言い過ぎか。
基礎ができているかどうかはどうやったら分かるの?
精読できているかどうか、自分が一番分かっているハズです。
(かつてそこから目をそらし続けた高校生の私へ。あははははは)
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