AIは脅威になるのか

昨年の終わり頃からでしょうか

教職課程をとっている学生から下記のような質問を受ける機会がチラホラ。

「先生、AIで英語の先生の仕事はなくなったりしませんか?」

おおお。

実はそれ、私も考えたことがあります。

「将来どうなっちゃうんだろう・・・」

(シュワルツネッガーさんの)ターミネーターを映画館で観た世代の人間としては

正直、初めは不安でした。*映画が気になる方は調べてね。

でも今となっては、そんなに気にしていません。

授業を通して「結局はその人の仕事のやり方次第だよな」と思うようになったからです。

使い方によっては大きな戦力、味方にもなるし、脅威にもなるといったところでしょうか。

質問された学生さん達がどの程度のAIを想定しているのかが分かりませんが、

(今現在の最新版である)Chat GPT4.0であっても、TOEICの問題を間違えることはあります。

間違える…、というか

時々、平気でそれっぽいウソを言ってきたりします(笑)

でもいつかは修正されると思うので、そのあたりの事を取り合げて

「AIも間違いはあるから人間の方が・・・」

という切り口で語ってもあまり意味がないと思います。

その・・・、たまにそれっぽいウソをつくような存在があったとします。

そのウソを見抜けるような知識・経験・スキルを身に付けないまま

盲信するのは危ないです。

でもまあ

相手がちょろっと間違ったことを責めるよりも

「私たちが実力を付ける事」に目を向けるほうが(「成長」という観点から見ると)建設的だと思います。

ちなみに講師

大学にて模擬授業なる課題を学生に出しています。

英文を読んで、それを基に解説、授業を行ってもらうというものです。

中にはやはり教案(原稿)を作る際にAI翻訳を使ってくる学生もいます。

私的には別に問題はありません。

本質は学生がきちんと英語を理解できているかどうかだからです。

ただ、学生の発表が終わった後の質疑応答で

「この部分の訳はとても分かりやすかったですね、どういう工夫をしたんですか?」と尋ねた時

「え”。・・・どの部分ですか?」となる学生・・・、一定数いるんです(笑)

どうやってその訳に辿り着いたのかが自分で分からない。

つまりAIに書いてもらった原稿をただ読んでいるだけで

自分が読んでいる目の前の英文が何を伝えているのかが分からない…

それではAIの奴隷です。

でも一方

「はじめは綺麗に訳が出来なかったので、機会翻訳にかけて、その後に図や例文を作って、自分の言葉に直しました」

という学生もいます。

頑張ってAIを使いこなそうとしている印象です。

そういう姿を目の前で見ると、今の子たちにもなんだか希望が持てますよね。

なので、

一概にAIが悪いとかではなく、結局は人間に戻るのではないかと思います。

実際に AIに解説を書いてもらったとしても、その解説が分からなければ意味がありません。

これって、問題集を買ってみた。

間違ったので解説を見た。でも解説が分からなかった・・・

となんら変わりがありません。いつの時代もよくある話です。

解説が理解できるレベルまでは自分で頑張らなければならない・・・

それは昔も今も、これからも変わらない気がします。

なので

当スクールでは「AIを使いこなせるような英語力を付けること」も

2024年の目標の一つに入れたいと思います。

このトピックは気になる方もいるかもと思ったので、また気がついた事があれば発信しようと思います。

ただ、そういったことを多少は意識しつつも、

今は目の前にある自己のスキルアップに集中しながら、一緒に楽しく&真剣に頑張りましょう。