問題集を解くのは、何点を越えてからですか?

問題集は、学習するのにとても有益なツールの一つだと思うんです。

でも、万人にとって有益かというと、そうではありません。けれど仕方のない事だと思います。「目指せ300点!」のような本は売れないからです。問題集の大半は、500点以下の方を対象にしていないと思います。

自分が問題集を使って伸びるレベルにいるかどうかを測るには、模試をきちんと時間を測って解いてみましょう。

●500点を越えているようであれば、高校生が使う参考書や文法書、問題集を使いながらの学習を続けましょう。問題集の解説を読んで理解できるところまでが、独学可能ラインです。(ただ、500は最低ラインです)

●500点以下だと、問題集の解説は理解できないと思います。まずは公立の中学校レベルの問題集を(そんなに分厚いものでなくて構わないので)、1年~3年までやりとおしましょう。

中学校の英語は基本的に「理解する事」よりも「最低限覚えなければならないもの」を多く取り上げてくれていると思います。

たとえば、「doとdoesの使い分け」などは、理屈ではなく覚えるところです。野球で言うと、「どうして攻撃側になるとバットを使うのか?」などは、理解を追い求めるところではなく、覚えるところですよね。

「どうしてdoesを使うのか分からないです」

それは、分かる分からないではなく、覚えるところです。

そういう知識は、反復練習が効果的。

 

最終的に「自分はどのレベルにたどり着きたいのか?」が大切です。そのためには「自分がどのレベルなのか?を目安に、どこからスタートしたら伸びていくのか?」が大切です。中学レベルから始めたから恥ずかしいから高校レベルから始める…それでは伸びません。足し算引き算ができないのに掛け算割り算はできません。

当スクールに来られる方の半分以上は、中学レベルの内容をほとんど覚えていません。だって本業ではないですし、学校を卒業されてからブランクがあるのですから。何もおかしな話ではありません。

ただ、それでも伸びていく方は、「自分がどれくらい成長したか」を楽しんでいるように見えます。

生徒さんの声を読み返しても、誰一人「難しい問題の解き方を教わったから高スコアが取れた」のように書いている方はいません。